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作家のおもしろいイギリス留学体験記

イギリス留学に興味を持つきっかけとなったのは、とある作家が書いたイギリス留学体験記です。もともと大学で研究者をしていた方でしたが、このイギリス留学体験記が高く評価され、現在は作家として活動しています。その内容はとてもウィットが効いていて、時に皮肉たっぷりでとても面白いものでした。その作家は研究目的でイギリス留学をしていました。大英博物館やイギリスの著名な大学で資料の編纂を任されていて、その指導にあたったりする過程でいろいろな人に出会います。イギリスには世界的に有名な大学が多く、その大学での独特な伝統や習慣などを紹介していたので、とても興味深かったです。ロンドン留学をしている時には、多彩な研究者と知り合いになり、学術交流だけでなく文化的な交流も積極的に行っていました。その一つに、イギリスの美味しい料理の作り方を著名な学者から学ぶという描写がイギリス留学体験記の中には数多く見られます。一般的に、イギリス人はフランス人と違ってあまり食事への情熱や執着がないため、イギリス料理はあまり美味しくないと言われています。しかし、それは間違いでイギリスにも美味しい料理を作り、食を楽しんでいる人というのは少なくないのです。美味しいローストチキンの作り方は、思わず舌なめずりをしたくなり、美味しい香りが漂ってきそうなほどの優れた描写だったのです。その作家は、イギリス留学中に家探しに大変苦労するわけですが、結果的に古くて立派な下宿先を見つけます。そのいえの大家さんは、イギリス流のエスタブリッシュメントを身に着けた人物と言われ、作家は大家さんとの交流により、イギリスの奥深さを学ぶことができたのです。イギリス留学体験記は2年という短い期間ではありましたが、とても興味深い内容となっています。イギリスの上流階級と接することが多かった作家の視点を通じて、イギリスの上流階級の暮らしを垣間見ることができ、とても興味深いです。

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